禅自問自答

なにかと考えています。

ぼくとドラクエ 前

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たまーに纏まった文章書きたくなることってありません?二ヶ月に一回くらいのスパンで来るからその度に何らかの手段を用いて発信するんだけど、なんだかその行為を義務に感じてくる頃合いでちょうど飽きてしまうんですよね。

 
「テストと掃除の法則」ってご存知ですか?今考えました。
嫌なことにはレベルがあって、高レベルの嫌なことを抱えてる時は低レベルの嫌なことが苦じゃなくなるってことなんですけどね。皆様も体験したことはあるのでは。
試験前の勉強しなきゃいけない期間は試験勉強が高レベルの嫌なこととして心の中に君臨しているじゃないですか。何をするにも勉強しなきゃ、って考えてしまうアレです。そういう時って掃除が捗りませんか?掃除のほうが低レベルの嫌なことなんで、掃除が苦じゃなくなるんですよね。
 
それとは別に、義務感が人を嫌にさせるって法則もありますよね。あるとします。
私の趣味は作曲なんですけど、いざ仕事を貰って××日までに曲を提出しなきゃいけないぞ!ってなったらこれがまた作業進まないんですよ。掃除が捗ることこの上ない。
 
まあ上記の2つは現実逃避の一言で片付けられるんですけどね。つまり何が言いたいかって言うと、今ちょうどテスト期間で曲の締め切りも抱えてるってワケでして。
そして部屋は既に片付ききってしまっていて、最低レベルの嫌なこと(?)「文章を書く」が残ったんじゃないかな、と小生は思いました。なのでまたどのくらいの頻度になるかはわかりませんが、私に少しでも興味がある間はこうやってブログを更新しようと思いますので、お暇な方がいらっしゃったら読んでいただけると幸いでございます。拙い文章ではございますが、どうぞよろしくお願いします。
 
さて、「ぼくとドラクエ」と銘打って書き始めた文章もドラクエの話が出ぬまま早800文字近く。驚くほど一人称の安定しないアタシですが、それはご愛嬌としてそろそろ本題に入ろうかと思います。
 
 
目次
 
 

1.ぼくとドラクエ

 
ドラクエ30周年ということで、いろいろとイベントを行うそうで。
 
 
 
新作も続々登場する中、とてつもないドラクエ欲求に襲われたので、ここでひとつドラクエについて某の成長とともに振り返ってみようと思います。
 
ぼくが小1のときだったか、父が買ってくれた初めてのゲームがドラゴンクエスト1・2(GBC)でした。ゲームボーイカラーのスケルトンとセットでクリスマスだかに貰った記憶があります。ドラクエフリークスの父は「それをクリアしたらドラクエ3を買ってやる」とだけ言い、ぼくにプレゼントという名目の試練を与えました。
当時2000年初頭、パソコンも攻略本もなしに取り掛かった初めてのゲーム「ドラゴンクエスト1」は意外にもあっさりクリア。こんなものでぼくを楽しませたつもりかと。一人旅で単調、パワープレイでなんとかなる戦闘、広すぎないワールドマップ、話を聞けばわかる謎解き要素と。正直物足りなかった記憶があります。敗北を知りたい…
 
しかしそんな思いも束の間、ドラクエ1をクリアしたと同時にプレイを開始したドラクエ2にものの見事に惨敗するぼく小1。
大味なバトルバランス、貧弱なサマル王子、ヒントの少ない紋章集め、病床に伏すサマル王子、地獄のロンダルキア、それを抜けたら完全ノーヒントなハーゴン城の謎解き、貧弱なサマル王子、地獄のロンダルキア、サマル王子、ロンダルキア、サマル王子、サマル王子…
長らく続いた死闘の末、あっけなく敗北を認めたぼくはドラクエの恐ろしさを痛感しつつ攻略本の購入を父に縋ることに。あの時の親父の笑みは未だに忘れられないな…。
 
そんなこんなでドラクエ2をやや強引にクリアし、ようやく辿り着いたドラクエ3。このドラクエ3がぼくの人生を大きく変えることとなります。
 
 

2.僕とドラクエ

 
一人称のぼくもようやく漢字で書けるようになった頃合いの僕(小3)は、はたまたクリスマスに「ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ(GBC)」を買ってもらいます。
そこではじめて「出会った感」を抱くんですよね。何というのでしょうか、ゲームとしての桃源郷?完成品?とでもいうのかな。僕は完全にドラクエ3に魅入られてしまいました。
洗練されたドットグラフィック、美麗なBGM、作り込まれた戦闘バランス、ちゃんと情報を集めれば解ける謎解き要素、いくらでもプレイできるやり込みに加えて、驚きの「下の世界」ですよ。
これに関しては人生で五本の指に入る感動でしたね。よっしゃラスボス撃破!帰ってファンファーレを聴くぜ!と思って城に帰ると魔王の上の存在「大魔王」がファンファーレ奏でてる兵隊を消し去りながら登場ですよ。おまけに下の世界は見覚えのあるマップで、そこで父との悲願の再会を果たすも…
それらを乗り越えた先のエンディングですよ。ひとえにハッピーエンドとは言い切れない内容がまた渋い。そして伝説が始まったんやなぁ…
今思うとドラクエ1から順番にやらせた父は本当に偉大ですね。1の後にやる3は人生で一度体験できるかできないかですからね。
かくして完全にドラクエファンと化した僕は、勇者一人旅をしてみたり遊び人3人を育ててみたり嫌いなアイツを商人にして牢屋に閉じ込めてみたりして(?)、何回も何回もドラクエ3をプレイするのでした。
 
 

3.俺とドラクエ

 
ドラクエ三部作をクリアして数ヶ月後、父がプレステ2ドラクエ7を買ってきたのですが、当時小4の僕は最初の神殿の謎解きで詰みました(無力)。
2時間プレイしてもスライムの一匹にさえエンカウント出来ない惨状で、「こんなのドラクエじゃない!」と投げ出して以降ずっとFF7〜9をやっていました。(全部ディスク2で詰んだ)
そんなこんなで中学生、当時は坊主で野球少年、好きなものは東方とアニメとラノベ!といった具合に見事にオタクと化した俺は暫くドラクエに触れず生きていました。
そんなある日は中2の夏だったか、一週間の野球部お盆休みの時。
 
父「ドラクエ7クリアしたけどめちゃくちゃ面白かったぞ。もっかいやれば?」
俺「でも昔詰んだし…今野球で忙しいしモンもハンしなきゃいけないしでやる時間ないしなぁ」
父「ゲーム詰むとか悔しくないの?軟弱者め」
俺「やります」
 
 
といったやり取りの末、ドラクエ7に再チャレンジ。なんとか神殿を突破して、ようやく戦えたスライムから物語は始まりました。そして物語が終わるまでに得た数々の思い出は一生忘れられない大切なものとして残りました。挙げるとキリがありませんが、ウッドパルナ、ゼボット、キーファ、チビィ、その他諸々…
ゲームとしてのドラクエは3が一番オススメですが、ストーリーを楽しむなら断然ドラクエ7ですよ。3DS版(はヌルゲーと化してるけど)で良ければいつでも貸すんで声かけてください。キーファが強くてかっこいいから重点的に育てるのがオススメ!
 
さてさてドラクエ7の凄いところはと言うと、やっぱり「物語る」ことが出来る部分だと思うんですよね。表現が合っているかわかりませんが、つまりは物語から更に考察を交えて話を広げられるんですよ。
例えばごく一般的なゲームで物語を冒険したとするじゃないですか。その内容、主にストーリーを友人と酒でも飲みながら話す時はだいたい「あそこがいいよね」とか、「ラストは感動したよね」とか、「お前フローラ派かよ!絶交だわ!!」とか、そういった話で。
でもドラクエ7の話になると、もちろんマリベルが可愛いだのマリベルツンデレだのマリベルにザキをかけられたいって話も出ますが、それ以上に「何が正義で何が悪か」って話で盛り上がれるんですよ。そういう意味では4とかも話せるけどね。
有名どころではウッドパルナのマチルダの話とか、レブレサックの村長の話とか、グリンフレークの駆け落ちの話とか。一言で「こっちが正義で、こっちが悪!悪を殺して終わり!」とは片付けられない話が多過ぎるんです。そして物語内でも後味の悪い終わり方をする話が多いこと。これこそがドラクエ7の魅力だと思います。
あの時のアイツがああしていれば結末は変わったのではないか?とか、悪とされてるあの人も実は一言に悪いと言えないんじゃないか?とか、エリーを元の場所に戻してあげたフォロッド王は神 とか。そんな話を是非してみて下さい。というかしたいのでみんなドラクエ7をやれ!(スマホでも発売されたから1800円払ってやれ)
 
 
あ、ちなみに個人的に現代レブレサックの村長は一概に悪とは言い切れないと思ってます。
 
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4.私とドラクエ

さて、完全にドラクエ熱を取り戻した私は中学卒業までに4、5、8をクリア。ここらへんはサクサクっと書きます。
 
まずドラクエ4。PS版でやったけど、何というか〜纏まってるゲームでした。ドラクエの中でも一番優等生って感じ。非の打ち所はないけど、特別印象に残るところはあるあんまり… ミネアとマーニャキングレオ戦とかホイミンくらいしか覚えてないな。ピサロの話とか今やったら別の印象を受けるのかも。
ただ、以降のドラクエの原型って感じはしたんでそういう意味でも素晴らしい一作。やるタイミングが3の後だったらまた違う見解だったんだろうけど、7を先にやっちゃったからな…。
 
続いてドラクエ5PS2版でやりました。
ネットで好きなドラクエとか調べるとだいたいのサイトは1位にドラクエ5を挙げてるんですよね。次点で3かな。それほどにインパクトの大きい名作ってことですね。
ドラクエ5はもう何というかコモンセンスですよ。「は?お前ドラクエ5やってないの?」みたいな感じ。やってて当たり前だから今更何も話すことないでしょ。ドラクエ5はプレイ済み前提で話す内容しかないですからね。
ビアンカフローラ問題は2016年を迎えた今でもきのこたけのことタメ張れる激論の真っ只中ですよ。フローラ派許せねえ…
 
続いてドラクエ8。いやーこれは驚きましたね。世界が広いのなんの!システムも全然違うし!
この時点で「こんなのドラクエじゃねぇ!」って投げ出す人もいるんだろうなーとか思いもしますが、それはナンセンスでして。ドラクエ8、グラフィックやバトルシステムこそ違えど、ストーリーはめちゃくちゃドラクエしてるんですよ!
最近3DS版も出ましたし、スマホ向けにも配信されているので是非やってみてはいかがでしようか。確かに町とか複雑だし3D酔いもあるかもしれませんが、中身はなかなかのものなんで一度プレイしてみませんか?キラーパンサー手に入れた時の無敵感はドラクエ8でしか味わえない。
 
そんな感じでナンバリングタイトルは6、9以外を中学までに制覇していました。ちなみにナンバリング外のモンスターズもテリワン、イルルカ、キャラバンハートとやっていましたがここらへんの話は割愛。長くなっちゃうのでまた今度ということでね。
 
 

5.ドラクエに憂う

 
そんなドラクエオタクのわたしも高校に上がりまして、いよいよ6と9をプレイ。しかしこれがなんとも…
 
まずドラクエ6。DS版で初プレイ!DS版!DS版… 
というのも、実はDS版ドラクエ6は「最悪のリメイク」とまで言わしめた一作なんです。
わたしはDS版が初のドラクエ6だったので、正直そこまで悪くは感じませんでしたが、「仲間システムの廃止」や、「テリー強化されず」や、「とくぎのバランス崩壊」など、改善すべき点は改善されず、むしろ改悪までもが為されている始末… 正直、これを聞くと初めてでもやる気が失せますよね。
ストーリーは良いんですよ!ちゃんと最近のリメイク準拠で仲間との会話システムを取り入れたのも良し!でも、やっぱり主要機能のオミットはいただけないですよね。「ドラクエ6は良い作品だけど、最近のスクエニちょっとヤバいんじゃない?」と思い始めるキッカケとなりました。
 
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そしてその後にプレイしたドラクエ9。これがまたなんとも… ネット上でも賛否のわかれる内容ですが、わたしはドラクエ9を「意欲作ではあるが失敗作」だと思っています。
スクエニになってから、新しいことを取り入れるのは上手いんです。例えばドラクエ8のスキルシステムとかテンションシステムとか。賛否はあれど、ドラクエ8の世界観にも馴染んでいるしゲームバランスも取れていました。
でも、それを後継作に残すことがメチャクチャ下手なんですよね…ドラクエ9に引き継がれたテンションシステムは本筋で半端な機能(やり込み特化型だからこれは仕方ない感じはするけども)、スキルシステムも「結局ほぼ全部極めないといけない」という改悪っぷり。ドラクエ3と同じルイーダシステムも微妙だったしね…
それに加えて酷評の目立つ黒ギャル妖精(黒ギャルは好きだけど)、仲間ガン無視で進む天使の話(人間の仲間がただ利用されてるだけ感)、ラスボスのショボいグラフィック(完全に牙狼の素体ホラー)などなど… 手放しで褒められるものではなかったなぁと思います。
もちろんいいところもあります!着せ替えの充実、すれ違い通信、サイドストーリーの配信、やり込み要素…といった所。ここらへんの新要素は随一で、後のリメイク作品にもいくらか引き継がれることとなります。まあその引き継ぎが上手くないんだけどね…
ドラクエ9のこれらの良い要素、確かに評価は出来るのですが、私が求める内容ではありませんでした。カレーに求めるのがハチミツの甘さでなくスパイスの辛さであるように、ドラクエにはやり込み要素ではなくゲームバランスとストーリーを求めていたんです。少なくとも私は。そういう点では、このドラクエ9ドラクエにおける一つの分岐点だったのかもしれません。
 
 
さて、ここまででドラクエ1〜9を振り返ってみました。
ここから「スクエニとリメイク」「今後のドラクエ」「ドラクエ30周年について」を書こうかと思いましたが、ちょっと長くなっちゃったんで一旦ここいらで。次のエントリーにて書かせていただこうかと思います。それではまた!
 
 
後編はこちら↓